スカベンジャー(抗酸化物質)は主に腎臓で造られます。したがって、腎不全になるとスカベンジャーの産生が低下します。
富山医科薬科大学和漢薬研究所の横沢隆子博士らは、腎不全のラットを用いて、高麗人参によるスカベンジャー産生に対する効果を調べました。
正常なラット、腎不全のラット、腎不全のラットに高麗人参を投与した3種のラットのスカベンジャー産生能力を測った結果、高麗人参はSODとカタラーゼ、GSH-Pxのスカベンジャー全ての産生能力を回復していることがわかりました。
すなわち、高麗人参はスカベンジャーの生産力を回復させ、活性酸素の暴走を抑えているのです。
そして、韓国ソウル大学の金博士らは、高麗人参が遺伝子レベルでスカベンジャー産生能力を高めることも確認しました。
さらに、活性酸素は喫煙や高脂肪の食物によって発生しますが、高麗人参はこれらによる活性酸素の発生を抑えるという実験も行われています。
活性酸素が大量に発生した時に、スカベンジャーの産生能力が低い場合、活性酸素の暴走により臓器の障害が起こり、発病してしまいます。
逆に、スカベンジャーの産生能力が高くなると、活性酸素を除去し、臓器の障害を防ぎ、病気を予防することになります。
高麗人参は体内のスカベンジャー産生能力を増加させ、喫煙や高脂肪食品、電磁波などで、発生する活性酸素を抑えます。
また、活性酸素を除去することで、糖尿病やガンなどの発症を抑制するのです。
(「高麗人参生活術」編著:薬学博士 長谷川秀夫 発行:NPO法人日本サプリメント臨床研究会 から引用)
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